不妊について思うこと

30代の不妊治療は辛かった

 

おはぎです。

私は現在40代で不妊治療をしている高齢不妊ですが、不妊治療を始めたのは結婚してすぐの35才でした。

友人たちが、2人目、3人目へのチャレンジした話を聞いたり、20代の妊活より30代の妊活が難航するという経験談を参考に、早めに不妊治療へ取り組んだ方がいいと思ったからでした。

不妊治療は受けるものの、この時は自分が不妊症だとはつゆにも思っていませんでした。

不妊治療を行うことで計画的に将来設計ができる、治療は保険をかけたようなもの、くらいに捉えていたんです。

35才位であればまだまだ子供を持つことに夢が膨らむ年齢ですものね。

今振り返ると、30代の不妊治療はとにかく辛かったです。

40代の不妊治療のほうが圧倒的に成績が悪いのに、今のほうが気持ちは穏やかです。

20代は不妊治療をしていなかったので、その年代の辛さはわからないのですが。

40代の今より、30代のほうが辛かった理由など整理してみました。

 

 

周りのおめでた話を聞かされる

30代ではまだまだ周りの友人・知人の、おめでた話を聞く機会が沢山ありました。

時には、私より後から結婚した友人・知人が、あっという間に妊娠・出産へ至り、私だけ取り残されてしまう。

仲の良い友人であれば、おめでたい話に心から嬉しくはなるものの、自分の置かれた立場を悲観することが多かったです。

なんでうまくいかないの?どうして私だけ?と、どうしても周りと比べてしまい、苦しさにもがいていました。

40代になってからは、周りのおめでたい話を聞く機会はぐんと減り、他人と自分を比較することも少なくなりました。

お祝い事があれば祝福しないといけないという気持ちにプレッシャーを感じない年齢となってしまいました。

 

不妊症を受け入れていなかった

私は、新婚3か月目で不妊治療を開始したので、不妊症の確定前に見切り発車した形でした。

30代は、自分自身の不妊症を受け入れていなかった時期でもあり、手が届きそうなはずなのに届かない理由に悩んでいた時期でした。

 

不妊とは「不妊」とは、妊娠を望む健康な男女が避妊をしないで性交をしているにもかかわらず、一定期間妊娠しないものをいいます。
出典:公益社団法人 日本産科婦人科学会

 

不妊治療を始めたばかりの時は、計画的に妊娠・出産できるくらいに思っていたので、まさかその8年後、未だ子供に恵まれていないなんて、想像すらしていませんでした。

自分のことを不妊症だと思っていないので、なぜうまく運ばないのか、どうして流産してしまったのか、うまくいくはずのことが、意図せず思うように進まない苦しさがありました。

自分が不妊症だと自覚し始めたのは、初めての体外受精後に流産をし、その後の治療もうまくいかなかった頃だと思います。

高度医療を持っても、こんなにも子供を持つことが難しいのかと、打ちのめされるような思いでした。

不妊治療が1年2年と続くうちに、やはり私は不妊症なのだと気づけましたが、受け入れるまでに時間がかかってしまいました。

不妊症を受け入れた後の方がずっと生きやすくなりました。

 

自分自身を責めてしまう気持ち

当然うまくいくと思っていた不妊治療がうまくいかないとなると、私の場合は、自分自身を責めてしまいます。

私だけの事柄であればいいのですが、旦那や両親、義両親に対しても、申し訳ないという気持ちが芽生えてしまいます。

身内の誰からも、子供を催促されなかったのにも関わらず、です。

本当はポンコツな嫁と思われているのではないのだろうか、旦那からは、本音ではパートナー選びを失敗したと、思われているのではないだろうか等、被害妄想のようなものもあった気がします。

何より、私が自分を認めてあげられない、自己卑下をする気持ちが大きい時期でした。

子供を望んでも叶わない場合、女性としても人間としても不完全だと思う部分が、いつもついて回りました。

40代になった今は、開き直る部分が大きいです。

できないものは仕方ない、ないものねだりしたって、手に入るものではない。

そのように思えるまでに、長い時間と経験が必要でした。

 

40代になって開き直った話はこちらから

 

タイムリミットへの焦り

不妊治療をする上で、タイムリミットは 気になるところだと思います。

30代も後半になってくると「もう後がない」と焦る気持ちが抑えられませんでした。

また、いつまで不妊治療が続くのだろうと、漠然と不安になった時、30代で結果を残さなければ、その先はどんどん可能性が低くなると思い、結果を残せないことが怖くて仕方ありませんでした。

不妊治療を受けた女性が出産する確率は、40才以降では10%を切ってしまうという数値が発表されています。

 

不妊治療後に出産できる確率を調べた話はこちらから

 

また、ライフプランを立てる上でも、いつまでも家族計画ができないと、全ての計画がストップしてしまいます。

自分の人生をどう生きようか、万が一お母さんになれなかった場合、どのような生き方をしたらいいのか。

お母さんでも何物でもない自分になるのが怖くて仕方ありませんでした。

 

可能性が高いほど落ち込む

不妊治療することがそれほど珍しくなくなってきたように思いますが。

40才を超えた芸能人が妊娠・出産された情報を見てしまうと、つい自分にも当てはまるのではないか、可能性は残されているのではないか、と思ってしまう時もあります。

しかし、40代の出産が増えてきたとはいえ、まだまだレアケースなのだと思います。

治療実績データが物語るように、非常に稀な確率で、高齢妊娠・出産を経て子供に恵まれているのだと思います。

けれども、30代なら統計データなどでは、子供を持つことに、そこまで悲観するほどでないように思います。

そういう意味で、期待が高まりやすく、その反面、落ち込みやすくもなります。

気持ちがアップダウンしすぎると、本当に心身ともに疲弊してしまいますよね。

時には身体的に異常をきたしてしまうこともあるかもしれません。

適度に発散しつつ、いつでも相談できるような相手を作っておいた方がいいと思います。

特定の相手がいなくても、SNSで愚痴を吐いたり、ブログで発信したり、それだけで気が楽になったりするものです。

 

まとめ

40代になった今、不妊治療が辛くないかといえば、今も辛いのですが。

8年も不妊治療を続けていると、悲しいかな、色んな意味で慣れてしまっている自分がいます。

治療をすることにも慣れてしまったし、心の痛みにもだいぶ慣れてしまっている気がします。

辛いことに慣れてしまう、というのも悲しいことですが、慣れなかった30代の不妊治療は、本当に辛かったなあと思い出しました。

子供を持ちたいという思いは、アイデンティティにかかわる部分だと思っているので、どの年代でも、どのステージにいても、程度の差はあれど、同じように辛いものなのなのだと思います。

もしかすると年齢が若いほど、出産の可能性が高いほど、期待が高まってしまうが故、辛いことなのかもしれませんね。

 

子供を欲しい気持ちはアイデンティティに近いと思った話はこちらから

 

そして、もしも、子供を授かれないまま治療を終えたとすると。

その世界もまた、いばらの道なのかなあなんて考えてしまうこの頃です。

最後の凍結胚の移植を終えたら、どちらの道を進むにしろ、不妊治療からは離れることになります。

お母さんになれた時はその後は安泰、というわけではありませんが、もしもお母さんになれなかった場合。

人生の仕切り直しが必要になるのかなあ、なんて覚悟をし始めているところです。

子供にも恵まれず、たくさんのお金を失い、大したキャリアもなく仕事は短時間パート、物件探しは難航中。

なんだか書いているだけでおぞましい気もしますが、それも含めて私の人生ですかね。

まだそうとも決まってないので、最悪のパターンを今から想像するのはこれでおしまいにします。

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コロナ感染者が落ち着いているうちに旅行へ行きたいのですが、物件探しのためにすぐに動けるようにしておきたいと、躊躇してしまいます。

3泊くらい温泉に行きたいなあ。

どこか、非日常を味わえる飛行機の距離くらいの遠い場所に行きたいです。

 

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