おはぎです。
不妊治療を辞めて数か月経ち、子供に恵まれずに不妊治療が終わりを迎えたことについて、子供を迎えられない人生に実感が湧いたというかようやく現実を受け入れたというか。
子供に恵まれない人生を生きていくことを、初めて強く意識し、少し落ち込むような時もありました。
気持ちが回復してきたものの、これからも幾度となくこういう波がくることは避けられない気がしていて、同じような境遇の方と気持ちを共有し合える場所が欲しいと感じました。
不妊治療後の辛い気持ちを共有し合える場、というものはあまり多くはありませんが、探してみるといくつかあるものです。
不妊治療終了した方はもちろん、不妊治療中の方も参加できる団体がほとんどなので、どうしても苦しくなったときの待避所として頭の片隅にでも覚えておくと良いかもしれません。
私が体験した・探して興味を持った、団体やサービス、サークル等をご紹介します。
マダネ プロジェクト
「マダネプロジェクト」とは、トレンドウォッチャーのくどうみやこさんという方が立ち上げた団体です。
子供を持たない女性に向けて新しい大人のライフスタイルを提唱する活動をしています。
くどうさん自身も子供を持たない女性であり、結婚や子どもの有無を問わず、“すべての女性が生きやすい社会を目指す”ことを掲げて活動していらっしゃる方です。
「マダネプロジェクト」では、会員同士でつながる交流イベント『子どもがいない女性の会』を主催し、オフライン、オンライン、内容が異なる“つながる会シリーズ”を開催しているようです。
不妊治療終了後の方はもちろん、不妊治療中の方やシングルで子供を持たない方にもおススメです。
マダネプロジェクト マダネプロジェクトは、子どもがいない女性を応援するプロジェクトです
NPO法人 Fine(ファイン)
Fine(ファイン)では「不妊」についてあまり知られていない情報の正しい認知を広め、不妊治療経験者が社会から孤立することなく、健全な精神を持ち続けられる環境作りを掲げ活動している団体です。
また、不妊ピア・カウンセラー養成講座も開講しています。
スピカ(Fine Spica)では、不妊治療の有無に関わらず、「不妊を体験した後、子どものいない人生(生活)を歩んでいる方」の集まりを不定期に開催。
子供を持てなかった様々なきもちについて、オンタイムで共感し合える場所が提供されています。
不妊治療終了後の方はもちろん、不妊治療中の方にもおススメです。
SLINKS(エスリンクス)
SLINKS(エスリンクス)は子どものいない人同士の意見交換や交流、情報収集の場が提供されています。
子どもを通じてのコミュニティがない子どものいない人のため、新たなコミュニティや社会参加の機会を増やしていくことができる団体です。
女性、男性、既婚、独身、全ての子供を持たない方にオススメです。
その他
不妊治療クリニックのカウンセリング
私が通う病院では、カウンセラーの資格を持った看護師さんによるカウンセリングを、有料で受けることができました。
通院後も利用できるとおっしゃっており、調べてみると他の病院でも同じように、アフターフォローカウンセリングをしていただけるところがあるようです。
通院中に看護師さんに教えていただいた際は、「通院後は不要でしょう」なんて思っていましたが、今の私のような人間には必要な場所だったんですね。
通院後に利用したことはありませんが、どうしても解決できない苦しさとなった時は、利用したいと思っています。
不妊治療中でも苦しくなった時に利用してみると、想像以上に心が軽くなったものでした。
メンタルクリニックや心療内科
メンタルクリニックや心療内科などは、どの街にも一つくらいはあるものだと思います。
不妊関連ではありませんでしたが、20代の頃に通っていたことがあり、大変救われました。
初めて利用する場合は敷居が高く感じられることもあるかも知れませんが、風邪をひいたら内科へ行くように、心が疲れたら気軽に受診してみるのも手です。
心が疲れすぎて辛い場合や、メンタル面から体の不調を感じた場合は早めの受診をお勧めします。
Twitter(ツイッター)
私は去年Twitterを始めたのですが、不妊治療中からTwitterに救われている部分が大きいなあと思います。
不妊治療中は不妊治療されている方だけをフォローし、情報収集に役立ち、共感し合うことでたくさん励まされました。
不妊治療終了後はアカウント新しく作り、自分と似た境遇の子供がいらっしゃらない方だけをフォローすることにしました。
ここでも、似た境遇の方たちのつぶやきに共感し合ったり、情報収集ができたりと助けられている部分が大きい気がします。
悲しいつぶやきも、何でもない日常のつぶやきにも「同士」のような気持ちが芽生え、励まされることがたくさんあります。
そして、友達が増えたみたいで楽しいです。
ほぼリアルタイムで反応がもらえることも、嬉しかったりします。
まとめ
世の中のご夫婦のうち、子供がいない夫婦は6%。
6%の中には、DINKS(選択的子無し)なども含まれるため、不妊治療をして授からなかった夫婦というのは、とてもマイノリティとも言えます。
子供に恵まれない人がマイノリティであれば、子供を持てなくて「チクリ」とする気持ちから、どんより落ち込む気持ちまで、世間的に理解されにくいことは仕方のないことかもしれません。
そして、子供がいらっしゃる方にこういう気持ちを話したところで、本当の意味で理解してもらうことは難しいことだと思います。
自分から子供のいない人たちの輪に入っていけば、理解されやすいし共感していただけて、心が救われることもあると思います。
実は先日、この団体のうちの一つに申し込みをしました。
子供を持たない私が、こういったコミュニティなどに参加していくことで、子供関連のつながりを持てなくとも、社会との繋がりが広がるように。
社会から孤立して浮世離れしていかないように。
沢山の子無しさんと、多くの出来事を共感し合って、強く前向きに生きていけたらなあなんて思っています。
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