おはぎです。
昔放送されていた、ライオン(株)のチャーミーグリーンという食器用洗剤のコマーシャル、知ってますか?
アラフォー以上の世代じゃないと、ご存じない方もいらっしゃるかもしれませんが。
私が小学生のころだったかな?よくテレビCMで放送されていました。
『チャーミーグリーンを使うと、手をつなぎたくな~る~♪』
こんな音楽とともに、若い夫婦が手をつないで現れた後に、白髪の高齢のご夫婦が手をつないで現れて、踊りながら去っていくという、印象深いCMでした。
ご存じない方は、こちらの動画から↓
リズミカルで愉快なCMだったので、見ていて楽しい気持ちになった記憶があります。
初めてこれを見た時、少しだけ衝撃を受けました。
それは、自分の両親が手をつないで歩いてるのも見たこともないし、よそのご夫婦が手をつないで歩いているのも見たことがなかったんです。
手をつないで歩くのは、若いカップルだけだと思ってました。
今と違って、まだまだお堅い時代だったのでしょうね。
老夫婦が介護のほかに、手をつなぐなんて発想がありませんでした。
幼少期にこのCMを見て、将来は絶対に、旦那さんになった人と一生手をつないで歩くんだ、なんて思った記憶もあります。
たぶん、その頃の展望では、「子供を産み育てて、子供が立派に育って巣立った後でも、夫婦で手をつないでいたい」という、色々と叶わなかった願望までも混ぜ込まれたものではあったのでしょうけれど。
不妊治療を終えた今、ごちゃごちゃとした事情がない、二人きりの家族となりました。
そしてもちろん、いつもではありませんが、手をつないで歩く夫婦となっています。
小さなころに願った夢が、数十年経て、叶っていることもある。
もしかすると、それだけでもとても幸せなことかもしれません。
世間からは、子供がいなくて、さみしそうでつまらなさそうな夫婦に見えるかもしれないけれど、私たちは二人だけでもそれなりに満ち足りています。
ないものねだりをしたところで、叶わなかった希望が手に入るわけではありません。
足るを知って、与えられた環境に感謝し、夫婦二人だけでいることをもっと楽しまなくちゃ。
私たち二人だけの幸せのかたち、とことん追求して、40年たっても仲良く手をつないで歩く夫婦でいたいな、と思います。