おはぎです。
今年の不妊治療費が確定しました。
結果が得られなくたって、治療費が無料になるわけではないので、大きなお金が出て行っただけで終わってしまいました。
週末少し実家に帰省していたりして、時間があったので、確定申告用の今年度医療費をまとめている間に、ふと、これまでの8年間、不妊治療にかかった総額はどれくらいなんだろう?と頭によぎりました。
毎年、医療費控除のための確定申告は必要になるので、1年ごとに申告した医療費はだいたい頭に入っています。
8年間の治療費の総額、今年度を加算してみるとだいたい1400万円くらい...。
高度不妊治療をされている方は、8年でそんなに安いの?と思われる方もいらっしゃると思います。
また、不妊治療とは無縁で暮らされている方は、「うちは子作りにはお金はかからなかったけど?」と目が飛び出てしまうかもしれませんね。
年間平均で言うと、175万円となりますね。
これが安いのか高いのか。
高度不妊治療を長年続けていると、200万円を超えない年には安いと感じてしまったこともあり、医療費の金銭感覚がおかしな時もありました。
初年度は、検査期間やタイミング法、人工授精などであまりお金がかからなかったのと、今年は年齢による成績悪化などで、お休みする周期が多かったのと、妊娠期間などで、かなりコストが抑えられる結果になりました。
都心の有名クリニックなどで高度不妊治療を連続でしていたら、数年足らずで1000万円超えてしまうことでしょう。
それに対して、私の通う病院は、大学病院という研究する場でもある機関のため、診療報酬は150%の加算と少し安く設定されていました。
ただし、採卵時や移植時に、オマタのあたりに3~4人の研修医が何の予告もなくいらっしゃったりすることもありました。
そういった意味で、大学病院の診療報酬は安く設定されている、と体外受精説明会の時に聞いた気がします。
体外受精を始めるとき、これからおおよそ1400万円ほどかかるるけど結果は出ないかもよ?と予言者に言われたら??どうだったんでしょうかね?
8年間で1400万円としても、前金で一括で払ったわけではもちろんないので、毎月家計からお支払いしていました。
毎月10万円とか20万円とか。
それくらいなら、お子さんに仕送りされている方も、家計で賄って送金されてらっしゃったりしますもんよね?
わが家もそんな感じです。
次こそはと。それがダメでももう少しやれば、数年もたてば結果が出て終わるものだと、最後は報われると、思ってました。
それを積み重ねた結果がこれでした。
世間の方がこの出費に対してどう思われるか、なんとなく想像がつきそうな気もしますが、私たち夫婦にとっては、プライスレスのチャレンジでした。
お金に糸目をつけずにやってきたわけではありませんでしたが、やらなければ出会えないかもしれない、とわずかな希望で突き進んできました。
結果は玉砕してしまいましたけどね。
もしも、8年前に100%当てる預言者が、あなたはいくらお金をかけても授からないよ、と言われてても、そんなマイナスな予言は信じずに突き進んでいたように思います。
もしくは、8年前に、未来からタイムワープした私と会っていたとしても、いろいろなチャレンジをして、試行錯誤したくなってしまったのではないのかな?なんて思います。
今は、これまでの私たちの子供を持つことへのチャレンジ、実を結ばない結果となってしまったこと、残念な気持ちは大いにあるものの、不妊治療をしたことには後悔はしていません。
次の新たな夫婦のステージへ、少しだけ財布の紐を閉めて進むだけです。
あとは、子供ほしかったなあ、という気持ちがどう昇華してくれるのかな?と、来年の私に期待しています。